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森林整備現場見学と思親山ハイキングに参加しました。

2022
02.08

森林整備現場見学と思親山ハイキングに参加しました。

観光・食・文化

はじめまして。ハイクオリティやまなし編集部のクロネコさんです。私たち県職員が自ら企画してレポートする職員記事コーナー。まずはトップバッターのクロネコさんが、森林整備現場見学とハイキングのイベントに参加したレポートを書いてみました。

県土の78%が森林で占める山梨県。この「森林」にはたくさんの役割がありますが、平成24年から山梨県で「森林環境税」が導入されています。県民の個人納税者からは年額500円、法人事業者からは均等割額の5%相当が「森林環境税」として県民税に上乗せされていますが、そもそも皆さん「森林環境税」をご存じでしたでしょうか。この「森林環境税」がどのように利用されているかを県民の皆さまに実体験してもらえる機会が、林政部林政総務課主催の「森林整備の現場見学会」です。令和3年度は11月6日(土)と7日(日)に峡東と峡南で行いました。峡南コースは山梨百名山にも選ばれている人気の思親山(ししんざん)ハイキングもついているとあって、人気だったこのイベントをレポートにまとめました。

まるで「ポツンと一軒家」ロケさながらの山道サバイバルツアー

11月の秋晴れの中、朝8時すぎに甲府の県庁噴水広場前に集合。約30名の県民の参加者と10名弱の職員関係者総勢40名で、目的地である峡南地区・南部町の森林へと向かいました。参加者は大型バス一台で収容できるのに、なぜ、ジャンボタクシー4台にも分けて現地に行くのだろうか。この私の疑問は、のちほど理解できることになります。途中、西八代合同庁舎の集合場所を経由して、全員が揃ったところで開始式を行い、見学会の主旨や内容を県から説明し、旅の注意点など全員で共有しました。

西八代合同庁舎から中部横断自動車道を利用し、南部町の森林整備現場まで車に揺られることおよそ50分。山道入口に到着。目の前に広がり森林にジャンボタクシーは吸い込まれるように一気に山道を進みます。狭い道幅でくねくねと続く山道、崖から落ちないか心臓が止まるくらいヒヤヒヤしながら登っていきます。それは、まるで辺境の地にご近所さんもいない環境で暮らす一軒家を紹介するあの番組「ポツンと一軒家」のロケさながらのサバイバルツアーでした。そっか、だからジャンボタクシーだったのか、と納得しました。聞くところによると、このジャンボタクシーさんは登山タクシーとして登山客を乗せてこの狭い山道も行き来する、慣れた経験豊富なドライバーさんたちでした。

元気な森を未来に引き継ぐ林業に携わるプロフェッショナルたち

スリリングな山道サバイバルツアーを楽しみながら登ること約10分。標高650メートルに達する森林整備現場となる南部町内船のヒノキ人工林の間伐作業現場に到着しました。参加者全員にヘルメットが渡され、危険が伴う伐採現場での注意事項が伝達されました。まず、峡南林務環境事務所からこの間伐場所についての概要や作業について説明がありました。森林整備の大切さ、なぜ間伐が必要なのか、間伐をしないとどうなるのか、など森林を目の前に重要性が伝えられました。

そしていよいよ見学のハイライトとなる伐採デモンストレーションが始まりました。この地区で伐採作業を担当している南部町森林組合員による伐採作業を目の前で体験しました。三人一組となり、周囲と自身の安全を確認しながら高さ17メートルにもなる木をチェーンソーを使って豪快に伐り倒していく姿に参加者全員が圧倒されました。静寂に包まれた森林の中で伐採された木がドーンという音と共に無事倒れた時には参加者から一斉に拍手が沸き起こりました。

間伐作業見学後には、参加者みんなで事業実施看板を設置し、看板を囲んで全員で記念撮影を行いました。伐採した間伐材の伐り株を記念に参加者にお土産としてお渡し、これも大変喜ばれていました。

山梨百名山「思親山」頑張って登った山頂での至極の昼食タイム

間伐現場見学を後に、ジャンボタクシーは狭い山道をそのまま山頂に向かってまた登り始めました。森林の中を登っていくと視界が開かれ、目の前には富士山が綺麗な姿を見せてくれていました。思親山の北側の登山口で新富獄百景の一つでもある標高845メートル佐野峠の駐車場に到着です。ここから準備を整えて参加者のほとんどの方が「思親山」登山に向かいました。往復2時間程度の登山を楽しみました。

かなり急な勾配の登山道を一歩一歩進んでいきましたが、東海自然歩道にも組み込まれる初級者向けハイクコースという触れ込みの割には、正直かなりキツかったです。参加者の皆さん年配の方が多かったにも関わらず、スイスイ登っていく様子を見てびっくりしました。途中休みを適宜取りながら、随行の職員らがサポートしながら、参加の皆さんには自分のペースで登っていただき、無事、全員が標高1,031メートルの思親山の山頂に到着できました。日蓮聖人が身延山で修行した時に、この峰越しに故郷房州(千葉)の父母を偲んだという伝説から、思親山の呼び名が付いたそうです。

頂上ではお楽しみの昼食タイム。ピクニックシートを広げ、各自持参していただいた昼食をみんなでいただきました。汗を流した後に自然の中で富士山を眺めながらいただいた昼食は最高のご褒美でした。

昼食を食べながら、今日の見学会とハイキングをずっとご一緒していただいた樹木のことを誰よりも知っている、山梨県森林総合研究所の長池主幹研究員から「森林環境税の効果」についてわかりやすく資料を使って講義をしていただきました。

森の役割は何か、ヒノキ人工林ってどうやって育てるのか、間伐するとしないとではどう違うのか。また、責任ある森林管理マークである「FSC認証」では日本一大きなFSC認証森林をもつのが山梨県で、このマークがついている身近なものを紹介し、マークがついているものは、「生き物を大事にする」「木を伐りすぎない」などのルールを守っている森林から生産されたものだと説明していただきました。参加者の皆さんが大きくうなずかれている姿がとても印象的でした。

まとめ

山梨県独自の税金「森林環境税」。県民の皆さまから納税していただいている貴重な財源であるこの「森林環境税」を活用し、いかに健全な山梨の森づくりをしていくことが重要であるかを、県民の皆さまに少しでも体験を通じてご理解いただきたいという取り組みが、この森林整備現場見学会でした。県民の皆さまにも大変好評のこの企画。参加してみて「森林環境税」の仕組みがよくわかったのと、改めて森を守ることの大切さを山梨県民として再確認できたイベントでした。毎年、企画し実施しているイベントですので、ぜひ来年度も多くの皆さんにご参加いただき森の楽しさを体験していただきたいと思いました。

関連サイト情報

山梨県/森林環境税について
https://www.pref.yamanashi.jp/zeimu/shinrinkankyouzei.html

山梨県/やまなしの森づくり(森林環境税について)
https://www.pref.yamanashi.jp/rinsei-som/shinzei/shinzei-torikumi.html

思親山/富士の国やまなし観光ネット 山梨県公式観光情報
https://www.yamanashi-kankou.jp/kankou/spot/p1_4673.html

山梨県/山梨県森林総合研究所
https://www.pref.yamanashi.jp/shinsouken/