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「やまなしリトルベビーハンドブック」 ~小さく生まれた赤ちゃんとご家族のためのサポートブック~

2022
03.29

「やまなしリトルベビーハンドブック」 ~小さく生まれた赤ちゃんとご家族のためのサポートブック~

生活

こんにちは。ハイクオリティやまなし編集部のバンジンキョウです。

山梨県では、子どもの健やかな成長が最大限に実現される社会を構築するため「子ども・子育て支援条例」を制定し、毎年11月19日を「やまなし子育ての日」として定めるなど、「子育てしやすさ日本一」を目指して様々な子育て支援施策に取り組んでおります。

この度、小さく生まれた赤ちゃんとそのご家族を支援するために、極低出生体重児といわれる体重1,500g未満で生まれたお子さんの特徴を踏まえた手帳「やまなしリトルベビーハンドブック」を作成しました。

赤ちゃんの成長発達を記録しやすい工夫が満載で、先輩保護者からのメッセージや育児情報も充実し、ご家族の気持ちに寄り添う一冊。今回の職員企画記事では、この手帳作成に込められた想いを紹介します。

1. 低出生体重児とは?

低出生体重児とは2,500g未満の体重で生まれてきた赤ちゃんのことで、全出生数における割合は約10%。
生まれたときの体重で、以下のようにさらに三つの段階に分類されます。

  • 超低出生体重児:生まれてきたときの体重が1,000g未満
  • 極低出生体重児:生まれてきたときの体重が1,500g未満
  • 低出生体重児:生まれてきたときの体重が2,500g未満

低出生体重児は、全身の器官が十分に成熟する前に生まれるため、心身にさまざまなリスクを抱えることもあると専門家は指摘します。

2. 親の気持ち・家族の対応

低出生体重児は成長や発達がゆっくりとなることがあるため、市町村から配られる母子健康手帳だけではご家族が赤ちゃんの発育を正しく確認することが難しいのが現状です。
このため、母親やご家族の心の中には子どもが産まれてきた喜びと同時に、不安や孤立感といった心理的負担を感じることも多いのです。

低出生体重児を持つ母親やご家族のこうした不安に寄り添いながら育児のサポートをしているのが、NICU(新生児集中治療室)入院中や退院された親子を対象とした育児サークルである「*M-ちゃいるど*」。代表・岩出絹子さんに話を聞きました。

「通常の母子健康手帳では赤ちゃんの体重を記録するグラフは2kgから目盛りがはじまっていて、低出生体重児の体重は記入できません。また、“生後3ヶ月で首がすわっているか?“などの成長・発達のチェック項目では多くの項目が”いいえ“となるなど、本来は喜びの印でもある母子健康手帳が母親にとって悲しみの感情につながる場合が多い。」とのこと。

「成長も発達も、赤ちゃんそれぞれのペースでいいと、子ども一人ひとりの個性を肯定できる手帳がほしい。」
このような想いを胸に、令和2年11月に「リトルベビーハンドブック」作成の要望書を山梨県知事に提出。山梨県での手帳作りはここから始まりました。

3. 「子育てしやすさ日本一」を目指す山梨県

  • 県内全域における病児保育の広域利用制度
  • 第2子以降の保育料無料化
  • 県と市町村が一体となり実施する宿泊型産後ケア
  • 産後レスパイトケア推進モデル事業の実施  など

これらは全て、子育てに役立つ山梨県の独自の取り組みです。

また、市町村が実施主体となる子育て支援センターやファミリーサポートセンター等、地域の子育て支援の推進、テレビ番組「子育て日記」のように生活に密着した取り組みも行っています。

これらを通じて、「子育てしやすさ日本一」を目指している山梨県。
リトルベビーハンドブックの作成にこめた想いを担当の山梨県子育て政策課の担当者に聞きました。

「通常の母子健康手帳に子どもの成長発達が記録できず、落ち込むお母さん方にゆっくりでも日々成長し、できることが増えていくお子さんの成長を実感し、その成長を喜びながら前向きに育児ができるための支援が必要と考えた。」ことが作成の動機とのこと。

この手帳により「お子さんが小さく生まれても、その成長を楽しみに育児ができるお母さんとそのご家族が増えると良い。」と願いが込められていました。

4. 手帳のポイント

今回作成したリトルベビーハンドブックには、育児サークル「*M-ちゃいるど*」の皆様、県立中央病院新生児内科の先生や県立中央病院NICU(新生児集中治療室)の看護師さん、山梨県助産師会の助産師さん、市町村及び保健所の保健師さんなど、子育て支援に関わる様々な関係者のアドバイスや保護者の想いが反映されています。

こうしてできあがったハンドブック。

ひとりひとりの個別性を重視し、出来るようになった日を記入できる記録ページや低出生体重児の発達の特徴と対応方法に関する情報のまとめなど、機能性に優れているだけではありません。

表紙、裏表紙には、小さな芽が大きくなって大樹になることをイメージしたイラストを載せたり、ドット柄を用いた枠デザインは、個性をもったいろいろな子どもがいることをイメージするなど、保護者の皆様を応援する気持ちがたくさん詰まっています。

5. まとめ

令和4年3月22日。完成したハンドブックが山梨県知事から「*M-ちゃいるど*」の皆様に贈呈されました。

「この手帳があれば小さな赤ちゃんの個性を記録することができ、経験者の声もたくさん詰まっていて“一人じゃない“という気持ちになれる。」と語る「*M-ちゃいるど*」の皆様。

この世に生をうけた赤ちゃんを懸命に育てるお母さんたち。山梨県の取り組みが、一人でも多くのご家族の笑顔に繋がることを心から願っています。

関連サイト情報

山梨県/「子育てしやすさ日本一」の実現に向けて(PDF)
https://www.pref.yamanashi.jp/koucho/fureai/documents/3kosodate.pdf

Facebook │ 山梨nicuぴあサークル *M-ちゃいるど*
https://www.facebook.com/8mchild8/

*M-ちゃいるど* – m-childのJimdoページ
https://m-child.jimdofree.com/