山梨県では、県民の皆様にとって健康で過ごしやすい環境を整えるべく、各政策、施策を行っております。
▼山梨県の感染症対策の各種情報はこちら(ページ下部に移動します)
コロナ禍において初めて緊急事態宣言が発された際も、山梨県は飲食店等に対して県独自の基準『感染拡大予防ガイドライン』を設定しました。
この基準を満たすことで各店舗は個別に休業要請を解除することが出来るという画期的な施策でした。
さらには基準を満たしたかどうかを『見える化』し、示された基準を達成しなければならない事業者側だけではなく、利用する県民の皆様からもわかりやすい形にすることで感染症対策と経済の両立を目指すなど、柔軟な対応をしてまいりました。
全国で実施されているコロナ対策の先駆けとなった山梨モデル
これらは新型コロナウイルス感染症対策の山梨モデルとして注目を集めた『やまなしグリーン・ゾーン認証制度』のベースとなりました。
『グリーン・ゾーン認証制度』とは、山梨県内の「宿泊業」「飲食業」「ワイナリー」「酒蔵」を対象とし、それぞれ30~50のチェック項目をクリアすることで県から感染症対策のお墨付きを受けることができるという制度です。
認証に当たっては、県のスタッフや委託業者が現地まで行って事業者側の相談に乗りながら、申請の手続きを行う上、人と人の接触を減らすために必要な物品購入や設備整備を支援する助成金もおりるという画期的なものでした。
このモデルは『山梨モデル』とも呼ばれ、今現在日本各地で創設されている第三者認証の先駆けとなり、全国知事会にて最優秀賞の独自モデルに選ばれるなど、コロナ禍における優れた施策として広く認知されることとなりました。

感染拡大防止と経済活動を両立できる「超感染症社会」を目指す
『やまなしグリーン・ゾーン認証制度』が周知されたことにより、その安全性から都道府県別の修学旅行先人気ランキング2位に急上昇したり、新型コロナウイルス感染症関連の経営破綻比率が全国最小となるなど、その経済効果は如実に現れております。
また、クラスターの発生率も1%に抑えられるなど、健康安全の観点からもいかに優れた施策なのか示されております。
このように山梨県は、県民ファーストの理念のもと、行政が同じ目線に立ち、県民の皆様に安心と安全を提供できるよう日々努めております。
新型コロナウイルス感染症対策の県民の皆様のご理解とご協力
「新型コロナ感染症についてのアンケート」にて、医療提供体制、検査体制、ワクチン接種促進、グリーンゾーンの取り組みについて、いずれも72〜88%のポジティブな解答がありました。
このことからも、山梨県におけるコロナ禍の施策はいずれも、県民から大きな評価を得ていることがわかります。
さらには県の施策について知っているかどうかを尋ねた設問も、「認知している」が88〜97%を超えるなど、コロナ対策への取り組みが高い評価を受けました。
今回、そんな山梨県が新たに新型コロナウイルス感染症対策の一環として、オンライン診療センターを設置するなどの幾つかの施策が発表されました。
全国的に評価され続け注目を集めている、県民の安心と安全を守る山梨県の新たな施策を一緒に見ていきましょう。
INDEX
新型コロナウイルス・季節性インフルエンザの同時流行に備えて
オンライン診療センターの設置
夜間・休日の救急医療のひっ迫を避けるため、オンライン診療センターを設置しました。
開設日 | 令和4年12月1日(木) 17:00~ |
受診方法 | 受診・相談センターに連絡 甲府市の方:055-237-8952 甲府市以外の方:055-223-8896 |
診療時間 | 平日:17:00~翌朝9:00、休日:24時間 |
対象者の要件 | ・新型コロナの診断を受けていない65歳未満の方 ・オンライン診療を受けるにあたり専用のアプリをダウンロード出来る方 |
その他 | 自己負担分があります。 目安:日中/約750円~,夜間/約2,200円~,お薬郵送料/400円 |
※お薬の郵送を希望する場合、天候等の状況により配送が遅れる場合もあります。
夜間発熱外来(夜間コロナ発熱センター)の設置
夜間・休日の救急医療のひっ迫を避けるため、夜間発熱外来を設置します。
診療時間 | 19:00~23:00 |
受付時間 | 18:00~22:00 |
受診方法 | 055-288-1061 (予約制) |
コロナかな?と思う症状のある方は
今後の療養のあり方については、症状が軽い方など、自宅で速やかな療養を希望される方は、県及び市町村から配布する抗原定性検査キット又はご自身で購入した薬事承認された抗原定性検査キットでセルフチェックをしていただきますようお願いします。
検査結果が陽性の場合、健康フォローアップセンターYamanashiにご自身での陽性者登録をお願いします。陽性者登録後は健康フォローアップセンターYamanashiにて安心して療養が出来るよう支援します。
医師の届出対象者
- 65歳以上の方
- 入院を要する方
- 重症化リスクがあり、新型コロナウイルス感染症治療薬の投与又は新たに酸素投与が必要と医師が判断する方
- 妊婦
以上の4つに当てはまる場合は、従来どおりの健康観察等を行います。(健康フォローアップセンターYamanashiの対象者ではありません。)
届出対象外の方
自宅で速やかに療養を開始していただけるよう、発生届出対象外の方やセルフ検査等の結果で陽性となった方は、安心して療養ができるよう健康フォローアップセンターへ登録をお願いします。
参考:https://www.pref.yamanashi.jp/coro-taisaku/corona-flow.html
救急医療を守るために
- 休日や夜間の受診をなるべく避け、平日、日中の受診をお願いします。
- ただし、顔色が明らかに悪い、意識がおかしい(意識がない)、少し動いただけで息苦しい、肩で息をしているなどの症状がある場合は、ためらわずに救急車を呼んでください。
- 救急外来及び救急車の利用の判断に迷う場合は、119番通報をする前に、「かかりつけ医」や「受診・相談センター」に御相談ください。
かかりつけ医がいる場合
- かかりつけ医等最寄りの医療機関に電話をして相談してください。
かかりつけ医がいない場合
- 甲府市の方は甲府市受診・相談センターに相談してください。
日中(8:30~18:30) | 055-237-8952 |
夜間(18:30~8:30) | ①055-225-3195 または ②055-237-8952 |
- 甲府市以外の方は山梨県新型コロナウイルス感染症受診・相談センターに相談してください。
24時間対応 | 055-223-8896 |
外国語対応はこちら | 092-687-7953 |
※発熱外来のひっ迫を回避するために、感染拡大防止の取組の徹底、新型コロナ抗原定性検査キット・解熱鎮痛薬等の準備、救急車・救急外来の適正な利用をお願いします。
参考:https://www.pref.yamanashi.jp/koucho/coronavirus/info_coronavirus_consultation.html
新型コロナワクチン接種について
新型コロナウイルス感染症からご自身を守るため、また周りの大切な方々を守るため、健康上の理由等により、ワクチン接種を受けられない方を除き、ワクチン接種を推奨しますので、積極的にご検討をお願いします。
なお、季節性インフルエンザとの同時流行が懸念されているため、インフルエンザワクチンの接種についても、ご検討ください。
参考:https://www.pref.yamanashi.jp/koucho/coronavirus/corovaccine.html
新型コロナ・オミクロン株対応ワクチン大規模接種会場について
2023年2月のオミクロン株対応ワクチン大規模接種会場ご案内
県では、イオンモール甲府昭和に大規模接種会場を引き続き設置します。
対象者は、初回接種が完了し直近の接種から3か月以上経過した12歳以上でオミクロン株対応ワクチンを初めて接種する方です。
オミクロン株対応ワクチンの接種についてご検討ください。
参考:https://www.pref.yamanashi.jp/vaccine/daikibo/center.html
高齢者のインフルエンザの予防接種の助成について
高齢者のインフルエンザ予防接種の費用の自己負担分を県が助成します。
インフルエンザと新型コロナウイルス感染症の同時流行が懸念されています。
インフルエンザによる重症化を予防し、新型コロナウイルス感染症の対応に当たる医療機関の負担を軽減するためにも、接種をお願いいたします。
助成対象者
市町村が定期接種の対象としている方
- 65歳以上の方
- 60~64歳の方で心臓・腎臓・呼吸器の機能障害、HIVによる免疫機能障害のある方
参考:https://www.pref.yamanashi.jp/chouju/innfuruennza/20230113.html
新型コロナウイルスの感染症の罹患後症状(いわゆる後遺症)について
罹患後症状(いわゆる後遺症)は、新型コロナウイルス罹患後、感染性は消失したにもかかわらず、他に明らかな原因がなく、急性期から持続する症状や、あるいは経過の途中に新たに、または再び生じて持続する症状全般のことをいいます。
罹患後症状の治療は、対処療法が中心となります。
長引く症状がある場合は、まずはかかりつけ医または症状に応じた診療科目の医療機関を受診しましょう。
診療科目や医療機関が不明な場合は、受診・相談センター(055-223-8896)にてご案内いたします。
参考:https://www.pref.yamanashi.jp/coro-taisaku/corona/rikanngo.html
安心で安全な未来を守るために
県の姿勢は、日々変化するウィズコロナの在り方にも柔軟です。
例えば、新型コロナウイルス感染症には変異株と呼ばれる、従来とは重症度、感染力が異なる株が存在します。そうした変異株に対応する山梨県の基準づくりは検討から公表まで僅か10日間というスピードでした。
これは『やまなしグリーン・ゾーン認証制度』に基準を追加する形で施行され、入店管理簿の導入や、パーティションの設置などが行われました。
もちろん、事業者側からは多くの意見がありましたが、どんな根拠で必要なのか、どう言う目的で対策をするのか、実際に対策をしていただく店舗に納得していただけるように何度も説明を行うなど、山梨県の県民一丸となってコロナ禍を乗り切ろうとする姿勢が見て取れるエピソードとなりました。
山梨県のこうした取り組みが県民の皆様の健康を守る一助となることを願っております。
